時空ツアー 38 · 共有地の層 · 南極・深海・宇宙 · 事実の表
昭和基地 事実の表
1957年1月、南緯69度の東オングル島に開かれた日本で最初の南極の基地をたどるツアーの調査台帳です。開設当時の4棟の小屋と宗谷、11人の越冬隊、そして基地を包む南極条約のしくみを、いまの姿と見比べます。行けるのは観測隊員など限られた人だけの場所です。各項目に確かさの印と出典を付けました。
層 共有地の層部屋 南極・深海・宇宙場所 南極・東オングル島(南緯69.0度・東経39.58度)年表の目安 昭和基地 1957年(開設)更新 2026-10-23
確かさの印(共有地の層)
過去と現在のことは「確か」、これからのことは公表の度合いで3つに分けます。
- 確か
- すでに起きたこと、いまの状態。国立極地研究所・文部科学省・南極条約事務局などの公開資料で確かめられること。
- 計画(公表済み)
- 国が決めて公表している、これからの予定(南極地域観測6か年計画など)。中身や時期は変わることがあります。
- 構想
- 研究所などが示している将来の案や目標。予算や時期は決まっていません。
- 想像
- 資料に残っていない部分を、このツアーが描いたもの。画面では模式として示します。
日付と数字は、国立極地研究所・文部科学省・船の科学館・南極条約事務局の公開資料で確かめました(2026年10月23日時点)。いまの棟数は資料によって「62棟」「60棟以上」「約70棟」と違うため、ツアーでは国立極地研究所の基地案内の「62棟」を軸にし、ほかの数え方も書き添えます。写真、観測隊や研究所のマーク、国旗は使わず、建物・船・地図はすべて自分で描いた模式です。人の姿はシルエットだけで、顔は描きません。犬のことは事実だけを短く伝えます。
ナレーションなし・テロップのみ。1場面12〜16秒、全11場面で約2分40秒の試作版です。切替で「1957年 開設当時」と「いま」を選ぶと、一部の場面のテロップと姿が変わります。6の場面はいつも開設当時、9と10の場面はいつも「いま」で見せます。7と8は地図の場面です。
1957年 開設当時
第1次南極地域観測隊 · 国立極地研究所の資料による
- 建物は4棟、床面積は合わせて178㎡確か
- 木の断熱パネルを組む完全プレハブ。約2週間で建てた確か
- 越冬したのは11人(越冬隊長 西堀栄三郎)確か
- 船は「宗谷」。物資は151トン確か
- カラフト犬22頭が南極へ渡った確か
- 4棟の大きさの割り振り・配置・色想像
いま
国立極地研究所・文部科学省の資料による
- 62棟、延べ床面積は約7,500㎡確か
- 越冬するのは約30人確か
- 船は「しらせ」(2009年就航、長さ138m)確か
- 開設のときから残る建物は旧主屋棟だけ確か
- 古い施設を順に更新し、内陸に拠点を整える(第Ⅹ期計画)計画(公表済み)
- 約70棟を10棟ほどに集める(南極未来ビジョン2034)構想
基地を包むルール:南極条約
- 1959年12月1日:IGYで南極にいた12か国がワシントンで署名。日本もそのひとつ確か
- 1961年6月23日:発効。南緯60度より南に適用確か
- 平和目的だけに使い、科学調査の自由を保つ。核爆発は禁止確か
- 領有の主張は凍結。昭和基地はノルウェーが1939年に主張した範囲の中にあるが、条約は主張を認めも否定もしない確か
- 基地はいつでも、協議国が指名する監視員の査察に開かれている確か
ツアーでは同じカメラ位置のまま、この2つを切り替えて見比べられます。開設当時の側では4棟の小屋と宗谷、いまの側では60棟あまりの建物と「しらせ」を見せます。
2026-10-23
事実の確認(独立レビュー):60項目とテロップ全行を、国立極地研究所・文部科学省・船の科学館・南極条約事務局・ノルウェー極地研究所・気象庁の資料で照合し、6項目とテロップ3行を直した。宗谷は1936年10月31日起工・1938年進水・完成と整理。基地の閉鎖は1962〜66年(1965年11月は第7次隊の出発)。第7条の査察は「協議国が指名する監視員」。越冬の行は資料で確かめられる「1958年2月11日に宗谷へ戻るまで」に、第2次隊の断念理由は「氷と天候の悪化」に。棟数は62棟(基地案内)を軸のまま。第Ⅹ期の期間(2022〜2028年度)は研究所の表記どおり。テロップは事実の表と同じ文に合わせた。
2026-10-23
試作:3DCGのツアーを作成(ガイド/自由に歩く、「1957年 開設当時」と「いま」の切替、4種類の印の表示、出典、録画モード)。島・小屋・船・南極の地図はすべて自分で描いた模式。人はシルエットだけ、マークや国旗は描かない。
2026-10-23
台本:全11場面。テロップの各行に印を付けた。犬の場面は事実を3行だけにし、演出を加えない。
2026-10-23
調査:国立極地研究所(基地案内・建築・南極観測について・70年の歩み・南極・北極科学館の資料・6か年計画・将来構想)、文部科学省(第10期計画・しらせ接岸の発表)、船の科学館、南極条約事務局(条約の説明・条文・締約国)、環境省、ノルウェー極地研究所を確認。依頼メモの「約70棟」は将来構想の数え方で、基地案内は62棟と分かったので、両方を書いた。
2026-10-23
企画の芯:共有地の層・南極・深海・宇宙の部屋の南極の最初の作品。切替は「1957年 開設当時」と「いま」。これからの計画は公表された計画と構想だけを、印を分けて見せる。