時空ツアー 29 · 物語と仮想の層 · 物語の部屋 · 事実の表
ノアの方舟 事実の表
創世記の方舟と、より古いメソポタミアの洪水物語の舟をたどるツアーの調査台帳です。物語の中のことと、書板や研究など現実のことを分け、それぞれに確かさの印と出典を付けています。信仰の書として読み継がれている本文に敬意を払い、信仰の是非には立ち入りません。
層 物語と仮想の層 部屋 物語の部屋 本文 創世記6〜9章 / ギルガメシュ叙事詩 第11書板 年表の目安 前600年ごろ(本文が形になった時期・説) 更新 2026-10-16
物語の中のことを示す印
原文にそう書いてある 創世記や書板の本文に書かれていること。物語として書かれている、という意味で、歴史上の出来事だと言っているわけではありません。
解釈 本文の言葉の読み方や、寸法の換算のしかたが分かれるもの。
描かれていない 本文に書かれていないもの。画面ではこの部分を想像の模式として示します。
現実の世界のことを示す印
確か 写本・書板・博物館の記録などで確かめられること。
説・推定 年代、単位の長さ、物語どうしの関係など、研究者の見方として示すもの。
わかっていない 手がかりがなく、答えが出ていないもの。
事実の表
テロップ台本
創世記とギルガメシュ
出典
制作記録
すべて
原文にそう書いてある
解釈
描かれていない
確か
説・推定
わかっていない
創世記は欽定訳(KJV)の英文で確かめ、日本語は短く言い換えています。ギルガメシュ叙事詩はロンドン大学SOASが公開する英訳(A. R. George 訳、1〜163行)で確かめ、164行以降の女神の誓いは補助の出典で確かめました。「原文にそう書いてある」は物語の中の記述であることを示す印で、出来事の史実性を判断するものではありません。舟の色、細部、中の配置、動物の姿は本文にないため、ツアーでは想像の模式として示します。神と人物の姿は描きません。
ナレーションなし・テロップのみ。1場面11〜16秒、全11場面で約2分20秒の試作版です。切替で「創世記の方舟」と「ギルガメシュ叙事詩の舟」を選ぶと、テロップも本文に合わせて変わります。
創世記の方舟 創世記6〜9章 · 本文の寸法による
長さ300・幅50・高さ30キュビトの細長い形原文にそう書いてある
ゴフェルの木で造り、内外に瀝青を塗る原文にそう書いてある
三層、側面の戸、上に1キュビトの「ツォハル」原文にそう書いてある
雨は40日40夜、水は150日みなぎる原文にそう書いてある
カラス、そして鳩を3度。オリーブの若葉原文にそう書いてある
アララトの山々にとどまる。虹が契約のしるし原文にそう書いてある
箱形の外観、船の細部、中の配置描かれていない
ギルガメシュ叙事詩の舟 第11書板 · 前7世紀の写本ほか
広さ1イク、高さと上の縁が10ロッドずつ原文にそう書いてある
一辺120キュビトの立方体と読める解釈
6つの甲板で7つの階、中は9つに仕切る原文にそう書いてある
家を壊して造り、炉で溶かした瀝青を使う原文にそう書いてある
嵐は6日7晩、7日目に静まる原文にそう書いてある
鳩、ツバメ、カラスの順。カラスは戻らない原文にそう書いてある
ニムシュ山に乗り上げる原文にそう書いてある
ツアーでは同じカメラ位置のまま、この2つの舟を切り替えて見比べられます。「謎」の場面では、2014年に読まれた「方舟の書板」の円い舟(フィンケルの解釈)も並べます。
2026-10-16
見直し:別の担当が全56行と両方のテロップを、欽定訳・SOAS英訳(George 訳)・大英博物館の記録・報道で照合。物語ごとの舟の形の行を「解釈」に、試作の舟とドゥルピナル地形の行を「確か」に改め、戸を「戸(ハッチ)を封じた」に、虹の重ね読みを出典のある形に直した。2026年10月の掘削報道を反映し、出典 S17〜S20 を追加。
2026-10-16
試作:3DCGのツアーを作成(ガイド/自由に歩く、創世記とギルガメシュの切替、6種類の印の表示、出典、録画モード)。神と人物は描かず、動物は簡単なシルエットにした。
2026-10-16
台本:全11場面。2つの舟それぞれのテロップを用意し、物語の中の印と現実の印を使い分けた。
2026-10-16
調査:欽定訳の創世記、大英博物館の収蔵品記録、SOASの第11書板の英訳、方舟の書板の報道と書評、研究者の論考を確認し、事実の表を作成。
2026-10-16
企画の芯:物語と仮想の層の最初の作品。印を「原文にそう書いてある/解釈/描かれていない」と「確か/説・推定/わかっていない」の2組にし、信仰の是非には立ち入らないと決めた。