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解説
プトレマイオス朝の王たちが支えた図書館とムセイオンを、王宮の地区、学者の社、巻物の棚、港で写された船の本、目録と校訂、地球をはかったエラトステネス、娘の図書館セラペウム、火と伝説から、2002年に開いた新しい図書館までたどります。建物の形も場所も蔵書の数も、わかっていないことそのものが見どころです。
場面(11場面)
- 序港の王都
- 王宮の地区港と王宮
- ムセイオン学者の社
- 書庫巻物の棚
- 港船の本
- 学者たち目録と校訂
- エラトステネス地球をはかる
- セラペウム娘の図書館
- 衰え火と伝説
- 跡見つからない図書館
- いま/謎2002年の図書館
事実と創作の区別
確か説・推定わかっていない
昔の図書館とムセイオンは形も場所も残っていないため、建物はすべて推定の模式です。巻物の数など古代の数字は「古代の書き手がそう書いている」ものとして扱います。いまの図書館は写真を写さず、公表された寸法(直径160m)から描いた模式で、壁の文字も自分で並べた模様です。大灯台は別の作品のため遠くの目印だけにし、人の姿と顔は描いていません。
出典
- S1アレクサンドリア図書館(Bibliotheca Alexandrina)公式パンフレット(英語版。2002年10月16日の開館、1996年着工、スノヘッタとハムザ・アソシエイツ、11階、閲覧エリア7層・2,000人、最大800万冊、東の港に面する、ユネスコの支援)
- S2Snøhetta「Bibliotheca Alexandrina」(設計者の作品紹介。1989年の国際設計競技、直径160m・高さ32m、花崗岩の壁に約4,000の文字、7段の閲覧室)
- S3Archnet(アガ・カーン建築賞)「Bibliotheca Alexandrina」(1989年の設計競技、2002年10月開館、傾いた円盤、直径160mの円形の壁、2004年アガ・カーン建築賞)
- S4R. S. Bagnall「Alexandria: Library of Dreams」(Proceedings of the American Philosophical Society 146(4): 348–362、2002年。創立の記録がないこと、デメトリオス、巻物の数、船の本の話、セラペウム、衰えの諸説)
- S5ブリタニカ百科事典「Library of Alexandria」(M. El-Abbadi。カエサルの火とプルタルコスの記述、391年のセラペウム、アラブの征服の話が後世の作りであること)
- S6World History Encyclopedia(旧 Ancient History Encyclopedia)「Library of Alexandria」(プトレマイオス1世・2世、デメトリオスと『アリステアスの手紙』、ムセイオンの学者、船の本、アテネの原本、ピナケス120巻、衰えの諸説)
- S7ストラボン『地理誌』17巻1章6〜10節(H. L. Jones 英訳、LacusCurtius。二つの港とヘプタスタディオン、王宮の一部としてのムセイオン、散歩道・エクセドラ・共同の食堂、神官の長、セラペウム)
- S8カッシウス・ディオ『ローマ史』42巻38節(E. Cary 英訳、LacusCurtius。カエサルの戦いで港と倉庫などが焼けたこと)
- S9アンミアヌス・マルケリヌス『歴史』22巻16章12〜15節(Perseus 英訳。70万巻が焼けたという記述、アウレリアヌスのころブルケイオンの大部分が失われたこと)
- S10Encyclopaedia Romana(シカゴ大学)「The Serapeum / daughter library」(プトレマイオス3世の礎石の金の板、エピファニオスの「娘」、ツェツェスの42,800巻、391年の破壊と書物の有無をめぐる記録)
- S11MacTutor 数学史(セント・アンドルーズ大学)「Eratosthenes of Cyrene」(プトレマイオス3世に招かれたこと、第3代の図書館長、シエネとアレクサンドリアの影、約25万スタディオン、スタディオンの長さの問題)
- S12ブリタニカ百科事典「Eratosthenes」(前276年ごろ〜前194年ごろ、図書館長、地球の大きさの最初の測定)
- S13HeritageDaily「Archaeologists excavate Kom el-Dikka in Alexandria」(2023年5月。ワルシャワ大学 地中海考古学センターの G. Majcherek らの調査、5〜7世紀の講義室群)
- S14ワルシャワ大学 ポーランド地中海考古学センター(PCMA)「Alexandria: Kom el-Dikka (Egypt)」(調査団の公式ページ。閲覧には認証が必要で、今回は本文を確認できず)
- S15Wikipedia「Kom El Deka」(補助。1960年からのポーランドの調査、少なくとも20の講義室、5〜7世紀、Majcherek 2010 などを引く)
- S16The Open University OpenLearn「Library of Alexandria」(無料講座。アンミアヌス、プルタルコス、ディオなどの原典を読む)
- S17アウルス・ゲッリウス『アッティカの夜』7巻17章(J. C. Rolfe 英訳、LacusCurtius。プトレマイオス朝のエジプトで70万巻近くが集められ、アレクサンドリアの戦いで焼けたという記述)
- S18セネカ『心の平静について』9章5節(ラテン語原文、The Latin Library。「アレクサンドリアで4万巻が焼けた」という一文)
- S19Dictionary of Scientific Biography「Eratosthenes」(MacTutor 収録 PDF。館長を並べたパピルス P.Oxy. X 1241 には誤りや年代の難点があり、カリマコスの名はないこと)