時空ツアー 42 · 物語と仮想の層 · 仮想空間 · 事実の表
ハビタット 事実の表
1986年に Commodore 64 向けの通信サービス Quantum Link でベータが始まった、ルーカスフィルムの仮想世界「ハビタット」をたどるツアーの調査台帳です。設計者の1990年の論文、1988年の手引き書、公開された元のソース、博物館の資料庫と富士通の発表で確かめ、項目ごとに印と出典を付けています。論文の文は短い句だけを引き、日本語に言い換えています。当時の画面、アバターの絵柄、ロゴは載せていません。
層 物語と仮想の層部屋 仮想空間期間 1986〜1988年(ベータ)/2017年〜(Neohabitat)年表の目安 1986年(Quantum Link でベータ開始)場所 開発元のあったマリン郡(サンラファエルとスカイウォーカー・ランチ)。印はサンラファエル付近(北緯37.97度・西経122.53度、おおよそ)更新 2026-10-23
この作品の「原文」
物語と仮想の層の印は、原文に書いてあるかどうかを示します。この作品では「原文」を、いまも残る文書と読みかえます。1990年の論文、1988年の手引き書、公開された元のソースとその許諾書、博物館の資料庫の目録、富士通の発表、作り直した人たちが公開した説明とコードです。
設計者のインタビューや報道だけが伝えることは「解釈」にしています。区画は無地の板、アバターは無地のピンで描いた模式で、当時の絵柄や富士通Habitat の画面は写していません。
印の意味
- 原文にそう書いてある
- 論文・手引き書・公開されたソース・博物館と企業の記録に書いてあること。報道で裏づけた日付もここに入れる。
- 解釈
- 本人の回想、資料どうしの食い違い、「最初の」という評価、訳やツアーの見せ方。
- 描かれていない
- 残る文書のどこにも書かれておらず、わからないこと。
英語の句は論文・手引き書・ソースからの短い引用で、すぐあとに日本語で言い換えています。Habitat の絵とアバターの絵柄には著作権があり、Lucasfilm は商標です。このページとツアーでは、それらを写したり似せたりしていません。ここに出てくる人物は、資料に書かれた事実だけを記しています。
ナレーションなし・テロップのみ。1場面12〜15秒、全11場面で約2分30秒の試作版です。切替の「1987年(Quantum Link)」と「いま(Neohabitat)」で、町の見え方が変わります。「いま」と「謎」の場面は、いつも「いま」の姿で見せます。
1987年(Quantum Link)
記録にもとづく模式 · ベータのころ
- 家庭の Commodore 64 と、Stratus のコンピューターで動いた原文にそう書いてある
- 世界は画面ひとつ分のリージョンの集まり。いちばん多いときで約2万原文にそう書いてある
- お金はトークン。町の真ん中にオラクルの泉原文にそう書いてある
- ベータの段階の区切りと人数解釈
- 町で交わされた会話の多く描かれていない
いま(Neohabitat)
元のソースと作り直したサーバー · 2014年〜
- 2016年、元のソースが MIT ライセンスで GitHub に公開された原文にそう書いてある
- 2017年6月、作り直した Neohabitat の公開試験が始まった原文にそう書いてある
- 公開サーバーに、当時の C64 用の画面でつなげる原文にそう書いてある
- オープンソース化の年を2014年とする年表もある解釈
- 当時の2万リージョンがすべて残っているか描かれていない
ツアーでは同じカメラ位置のまま切り替えて見比べられます。「1987年」では、区画は色のついた無地の板で、ピンが行き交い、細い線で北米の通信網につながります。「いま」では、板は線だけの輪郭になり、ソースの棚とサーバーの箱が現れ、ピンは数を減らします。色、ピンの数、板の並びは模式で、当時の画面や人数を示すものではありません。
2026-10-23
事実の確認(別の目で):57項目とテロップ44行を、論文・手引き書・MADE と Neohabitat の GitHub(コミット履歴と許諾書)・The Strong の目録・富士通の1995年の発表で照合し、10項目を直した。2014年の再起動は「リージョンひとつを動かした」でなく「部屋ひとつ・利用者ひとりの試し」(テロップも直した)。ベータの「1986年11月」は年表に日付がなく削った。Quantum Link と AOL の関係、データの誤りの書き方(論文に「細工ではなく」の文はない)を直した。開発の場所はサンラファエルとスカイウォーカー・ランチの両方(S20 を追加)。オープンソース化は2016年7月(2014年はリポジトリへの資料の取り込み)。クラブ・カリブは1988年寄り、富士通Habitat の開始は1990年1月26日(無料)と2月(有料・報道)、権利は1988年10月の使用許諾と1993年の買い取り(年表のみ)として、どれも「解釈」に残した。絵柄・ロゴ・アバターの再現はなく、英語の引用は短い句だけであることを確かめた。
2026-10-23
試作:3DCGのツアーを作成(ガイド/自由に歩く、「1987年(Quantum Link)」と「いま(Neohabitat)」の切替、印の表示、出典、録画モード)。区画は無地の板、アバターは無地のピン、泉・機械・投票の箱は簡単な形の模式。当時の絵柄、ロゴ、富士通Habitat の画面は描かない。
2026-10-23
台本:全11場面。テロップの各行に印を付け、事実の表と同じ文にそろえた。論文の英語は短い句だけにし、日本語で言い換えた。
2026-10-23
調査:1990年の論文(2か所の写しで照合)、1988年1月の手引き書、MADE の GitHub(元のソースと許諾書)、Neohabitat の GitHub(README・許諾書・オラクルの泉のコード)、The Strong の資料庫の目録、富士通の1995年の発表、INTERNET Watch、MADE の発表と報道を確かめた。食い違い(クラブ・カリブの年、富士通Habitat の開始日、オープンソース化の年、ベータの段階と人数)は「解釈」として両方を書いた。富士通の公式年表のページには Habitat の記述が見つからず、1995年の発表を富士通側の資料とした。
2026-10-23
企画の芯:物語と仮想の層・仮想空間の部屋の作品(ジオシティーズ、最初のウェブサイトに続く)。入れない理由は、1986〜88年の町そのものが閉じ、いまは作り直したサーバーでしか入れないから。「原文」は論文・手引き書・公開されたソースと決めた。権利のある絵柄・ロゴは使わず、板とピンの模式で描く。