時空ツアー 59 · 共有地の層 · 南極・深海・宇宙 · 事実の表
ゲートウェイ 事実の表
アルテミス計画で、月を回る宇宙ステーションとして計画された「ゲートウェイ」の調査台帳です。公表されていた計画の姿と、2026年10月時点で地上に実在する部品とそのゆくえを分け、それぞれに確かさの印と出典を付けました。ここは、計画されたまま一時停止された場所です。
層 共有地の層 部屋 南極・深海・宇宙 場所 月の周回軌道(NRHO・計画) 計画の事務所 NASA ジョンソン宇宙センター(ヒューストン、29.55, -95.09) 年表の目安 ゲートウェイ 2019〜2026(2026年3月に一時停止) 更新 2026-10-23
いまの状況(2026年10月23日時点)
NASA は2026年3月24日、「いまの形のゲートウェイを一時停止する」と発表しました。NASA は「中止」ではなく「一時停止」という言葉を使い、使える部品は月面基地などへ転用するとしています。月の軌道には、部品は1つも打ち上げられていません。
2026年4月の予算案は、2025年7月の法律がゲートウェイに割り当てた26億ドルを月面基地づくりに使うと提案しました。付け替えには議会の同意が要ると報じられています。
月の周回軌道の基地を改めて作る計画は、公表されていません。
確かさの印(共有地の層)
過去と現在のことは「確か」、未来のことは公表の度合いで3つに分けます。この作品では、止まる前に公表されていた予定も「計画(公表済み)」として示し、文の中で「〜予定だった」と書き分けます。
確か すでに起きたこと、いまの状態。宇宙機関・政府・条約の公開資料で確かめられること。
計画(公表済み) 宇宙機関や政府が公式に発表した予定。止まった予定も、発表された内容としてこの印で示します。
構想 検討や公募の段階の案。実現するかどうかは未定です。
想像 どこにも発表されていない部分を、このツアーが描いたもの。部品の見た目と並べ方はすべてこれです。
事実の表
テロップ台本
計画の姿といま
出典
制作記録
すべて
確か
計画(公表済み)
構想
想像
いまの状況は、NASA の2026年3月24日の発表、NASA 監察総監室(OIG)の2026年6月24日の中間メモ、ESA の2026年10月20日の発表、カナダ宇宙庁のページで確かめました(2026年10月23日時点)。nasa.gov のゲートウェイのページは更新中で、古い予定(打ち上げは2027年以降)が残っています。NRHO の月に近い側の高さは、JAXA が約1,600km、ESA が約3,000km と書いているので、両方を示します。宇宙機関の絵や写真、マーク、国旗は使わず、部品の形はすべて自分で描いた模式です。人の姿は描きません。
ナレーションなし・テロップのみ。1場面13〜16秒、全11場面で約2分40秒の試作版です。切替で「計画の姿(公表済み)」と「いま(作られた部品とそのゆくえ)」を選ぶと、一部の場面のテロップと姿が変わります。10は計画の側、11はいまの側でいつも見せます。
計画の姿(公表済み) 2026年3月までに公表された計画 · NASA・ESA・JAXA・CSA・MBRSC の資料による
月の南北を回る細長い軌道 NRHO に置く計画(公表済み)
PPE と HALO を先に打ち上げ、アルテミス4(2028年9月以降)から組み立て計画(公表済み)
I-Hab、Lunar View、エアロック、Canadarm3 を順に加える計画(公表済み)
少なくとも15年使う計画(公表済み)
部品の見た目とつなぎ方想像
いま(作られた部品とそのゆくえ) 2026年10月23日時点 · 公表資料による
2026年3月24日、NASA が「いまの形では一時停止」と発表確か
月の軌道には、まだ何も打ち上げられていない確か
PPE は SR-1 Freedom へ、HALO の電源・電子機器は月面の技術実証へ計画(公表済み)
Lunar Link は試験を終え、審査のあと保管へ。I-Hab は詳細設計審査まで続行と報じられた計画(公表済み)
地上の部品を並べた空間想像
部品ごとの、計画といま
「実物」は、公表資料で実機や骨組みがあると確かめられたもの(ある)、製作中と書かれているもの(製作中)、実機の状況が公表されていないもの(公表なし)です。ツアーの「いま」の表示では、実物のある部品を地上の空間に置き、公表なしの部品は点線の輪郭だけで示します。
止まるまでの順番
2025年5月:大統領の2026年度予算案が、ゲートウェイの終了を提案確か
2025年7月4日:財政調整法が、ゲートウェイに3年間で26億ドルを割り当て確か
2026年3月24日:NASA が「いまの形では一時停止」と発表し、月面基地の計画を示す確か
2026年4月:2027年度予算案が、ゲートウェイを月面基地づくりへ移すと提案。NASA が HALO の作業停止を命令確か
2026年6月:ESA が自分の部品の扱いを説明。OIG が HALO の遅れと費用を報告確か
2026年8月〜10月:NASA が HALO の電源・電子機器を月面の実証に生かすと発表。カナダ宇宙庁が Canadarm3 の投資の転用を表明。ESA の Lunar Link が最後の大きな試験を終える確か
2026-10-23
事実の見直し(独立の確認):最近の出来事を中心に、事実の表の全50行と台本・比較表・ツアーの文字を一次資料と照らした。HALO は「作業中止」ではなく OIG の言う「作業停止命令」に、HALO のゆくえは NASA の2026年8月4日の発表どおり「電源・電子機器を月面の技術実証3つに生かす」に直した(LID の名は報道のみ)。I-Hab の詳細設計審査まで続行と Lunar View の減速は ESA の記者説明会の報道のみのため「報じられた」に、MBRSC の表明も報道のみのため印を「確か」から下げた。カナダ宇宙庁の2026年8月6日の転用の意向、PPE を SR-1 Freedom に使うこと(NASA 技術報告)、26億ドルの内訳(NASA 2027年度予算資料)、月の南極付近(NASA の Moon Base のページ)を出典に加えた。「一時停止」の言葉は NASA・ESA の書き方のまま。約200億ドルは報道のみと明記。
2026-10-23
試作:3DCG のツアーを作成(ガイド/自由に歩く、「計画の姿(公表済み)」と「いま(作られた部品とそのゆくえ)」の切替、4種類の印の表示、出典、録画モード)。機関の絵・マーク・国旗は使わず、人の姿も描かない。
2026-10-23
台本:全11場面。止まる前に公表された予定は「計画(公表済み)」の印のまま「〜予定だった」と書き、いまの事実と分けた。
2026-10-23
調査:NASA の2026年3月24日の発表、ゲートウェイのページ、OIG の中間メモ、2026・2027年度予算の資料、ESA の I-Hab・ESPRIT・Lunar Link の資料、JAXA と NASA の取り決め(2022年・2024年)、カナダ宇宙庁と MDA、MBRSC、宇宙条約(UNOOSA)とアルテミス合意(NASA・国務省、77か国)を確認。ゲートウェイは「中止」ではなく NASA の言葉どおり「一時停止」と書き、報道での呼び方も併記すると決めた。
2026-10-23
企画の芯:共有地の層・南極・深海・宇宙の部屋。ISS の作品の作りを受け継ぎ、「計画されて、止まった場所」として、計画の姿と地上に残る部品を切り替えて見せる。