Edo Castle keep, the Kan'ei tenshu of 1638 · Fact sheet · 時空ツアー 18
江戸城天守 事実の表
将軍三代が三度建て、1657年の明暦の大火で焼けたまま二度と建たなかった江戸城の天守。最後の寛永度天守(1638年完成)を中心に、いまの皇居東御苑に残る天守台までをたどるツアーの調査台帳です。各項目に確かさの印と出典を付け、テロップ台本と「寛永度といま」の違いもここにまとめています。
舞台 江戸時代前期(1638〜1657年)場所 東京都千代田区千代田 皇居東御苑座標 35.6884°N 139.7545°E(天守台)更新 2026-10-09
「確か」は公的機関・自治体・史料館の資料や、現存する天守台で確かめられるもの。高さや広さのように、図面の尺・間をメートルに直した値や、図面の読み方に研究者の解釈が入るものは「説・推定」にしています。天守の高さは資料によって約58.6m・約64mと分かれます。S10(NPO法人の会報)と S11(Wikipedia)は補助の資料で、それだけを出典に「確か」とした項目はありません。
ナレーションなし・テロップのみ。1場面11〜14秒、全11場面で約2分20秒の試作版です。本番の約9分版は、各場面のテロップを2〜3枚に増やして伸ばします。
寛永度天守(1638年の推定復元)
1638年完成 · 1657年焼失
- 本丸の北の端、天守台の上に外観5重の天守
- 天守台は高さ7間(約13.8m)とされる
- 天守本体は約43.6m、合わせて約58.6m(図面からの復元。約64mとする資料もある)
- 屋根は銅瓦葺き、壁は黒く仕上げた銅板張りとされる
- 天守台の南には本丸御殿が広がっていた(ツアーでは簡略な模式)
いま(皇居東御苑の天守台)
1658年 天守台の築き直し · 1968年 東御苑の公開
- 加賀藩前田家が花崗岩で築き直した天守台だけが残る
- 東西約41m、南北約45m、高さ約11m(資料により10〜12m)
- 天守は保科正之の意見で再建されなかった
- 本丸の跡は芝生の広場と庭園になり、無料で公開されている
- 富士見櫓(三重櫓)は本丸の南に残る
| 比べる点 | 寛永度(1638〜1657年) | いま |
| 天守 | 外観5重(確か)、内部5階+地階(説・推定) | なし(確か) |
| 天守台の高さ | 7間・約13.8m(説・推定) | 約11m。6間・約11.8mとも(確か/換算は説) |
| 全体の高さ | 約58.6m、または約64m(説・推定) | 天守台のみ |
| 天守台の石 | 伊豆石とする説(説・推定) | 花崗岩(確か) |
| 外観 | 銅瓦の屋根、黒い銅板の壁、金の鯱(説・推定) | 石垣と、南側の入口の坂 |
| 本丸 | 本丸御殿が広がる(確か。形は模式) | 皇居東御苑の芝生と庭園(確か) |
高さを並べると(天守台の下から)
約64mとする資料約64m
寛永度 全体(復元案)約58.6m
正徳の計画 本体約44.8m
寛永度 天守本体約43.6m
寛永度 天守台約13.8m
いまの天守台約11m
富士見櫓(櫓のみ)約16m
ツアーでは「寛永度天守(1638年の推定復元)」と「いま(皇居東御苑の天守台)」を切り替えて見せます。天守は図面にもとづく復元研究(S9・S10)の数字をもとにした模式で、窓・破風の数や色の細部は推定です。本丸御殿・城下町・いまのビル街は、位置関係を示すための簡略な模式です。
2026-10-09
題材決定:時空ツアー 18 として、江戸城の寛永度天守(1638年完成、1657年焼失)を選定。見せ場は、三度建てられた天守と、焼けたあと天守台だけが築き直された理由。
2026-10-09
企画の芯:億ションのルームツアー風/公的資料と復元研究を土台に、足りない所は推定で補い画面に明示/皇居東御苑は一般に公開された庭園として扱い、皇室については触れず中立に/大火の犠牲は事実だけを記す/まずは非公開。
2026-10-09
調査:宮内庁(皇居東御苑)、国立公文書館『北の丸』の絵図解題、東京都教育庁の江戸城資料、都立中央図書館の甲良家資料、千代田区観光協会、観光庁の多言語解説、松江歴史館の展示資料、東京消防庁を確認。三浦正幸氏の解説とNPO法人の会報は復元の数字の補助として使用。
2026-10-09
確認したこと:天守台の築き直しは資料上「大火の翌年(1658年)」で、1659年ではない。天守の高さは資料により約58.6m・約64mと分かれるため「説・推定」に。現存の天守台の高さも10〜12mと資料で幅がある。
2026-10-09
試作:3DCGのツアーを作成(ガイド/自由に歩く、寛永度といまの切替、確かさ表示、出典、録画モード)。事実の表と台本11場面を作成。
2026-10-09
見直し:別の担当が出典と突き合わせ、江戸図屏風の確かさと壁の出典を修正。スマホでテロップが操作欄に隠れないよう修正